念願の海の天使との出会い◆ハワイ島7日間 物語<2日目>

4月13日

 

朝6時とは思えない元気一杯な日差しを浴びて自然と目が覚めた。

ワイ島の固有種であるオヒアレフアの森に囲まれたこの家は、

常に清らかな透き通った空気が循環している。

【涙なしでは読めない😭オヒアレフア神話はこちら

  

今日はドルフィンスイムの日!

水族館にいるのじゃなくて、このでっかい海に住む野生のイルカと泳げる!

私の子供の頃の夢が、ハワイ島で叶うなんて夢にも思っていなかった。

 

 

朝日を浴びてツヤツヤした葉を揺らす木々の向こう側に見える海は、

太陽に反射して宝石を散りばめたように輝いている。

 

この絵に描いたような美しい景色を目の前に、私たちは朝一で庭で捥いだオーガニックフルーツを朝食に頬張る。朝採れフルーツだ。

 

足りなければ庭から取ってこれるから、お腹がいっぱいにならないなんて心配はいらない。

 

 

溶岩大地で育ったみずみずしいフルーツは、火山エネルギーを直に蓄えたハワイ島からの贅沢なギフトである。

 

美味しい空気と美味しい果物を体に蓄えて、いざ、集合場所のホノコハウハーバーへと向かう。

 

港へ向かう道のりは山道を下っていく。

山道といっても、日本のくねくねした山道とは違って、

緩やかな直線的な道を海に向かって車を走らせる。

私はこの道のりが大好きだった。

 

 

港には小さな船から大きな船まで、たくさんの船が船着場を行き交っていて活気がある。

今回お世話になるのはWild Hawaii Ocean Adventures

 

Mamiさんという日本人が営むツアー会社で、船はアメリカの陸軍が実際に使用する大型のボートをチャーターしてイルカに会いにいく。

 

運が良ければ、イルカ以外の海洋生物に会えるかもしれないと聞き、

私はワクワクが止まらなくなっていた。

 

イルカがいるところにはサメはいないと聞いて、ホッと胸をなでおろす。

 

Mamiさんはフリーダイバーであり気象予報士、ボートを操縦する旦那様はフリーダイビング元世界チャンピオンというかっこいいご夫婦だ。

 

出航して大海原へと船を滑走させる。

 

見たこともない色をした海!

 

私は目をまん丸にしてこの絶景を目に焼き付けた。

 

溶岩で濾過されて地下を通り海にたどり着いた水は、そこに水があることを忘れるくらいの透明度の高さ。

 

この水が分厚く深く重なって、深みのある藍色になっていた。

私はこの海に入ったら藍染されてしまうのではないかと、おかしな想像をしていた。

 

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海と空。

 

見渡す限りの青。

 

私は太平洋のど真ん中にいる!

空気が美味しいと感じたのはこれが初めて。

汚れていない空気はほんのり甘かった。

 

頭から足の指先までこの空気が身体中に廻るようにと、私は大きく息を吸った。

その息を目を瞑ってゆっくりと吐き出していく。

血液の流れがわずかに早くなるのを感じ、そして体が温かくなった。

 

 

東京での日々では、大きく呼吸をする余裕すら与えてくれなかった。

 

生きるために毎日、毎秒、ずっと繰り返していることなのに、

気に留めてたことなんてなかった。呼吸のこと。

 

海にいると自分がいかに〝不自然だったのか〟がわかってきて、

徐々に自分が〝溶けていく〟のを感じていた。

 

こんなこと黙々と考えていると『イルカいるよ〜!』とガイドさんが教えてくれた。

 

目を見開いて周りを見渡すと、1時の方角にイルカの背びれがちょこちょこ見え隠れしているのを発見した!

 

まだまだイルカまで距離があるのに、すでにイルカにぞっこんな私はきゅんきゅんしていた。

 

船はイルカの進行方向へ先に向かい、私はマスクを装着してドキドキしながら、イルカと船のキャプテンのGoサインを待った。

 

イルカの群れが途中で見えなくなったりしながら、どんどんと私達に近づいてくる。

 

 

 

『入っていいよ〜!』

 

ベストなタイミングでの、ガイドさんの掛け声と共に、飛び込みたい気持ちを抑えて、イルカを驚かせないように静かに入水。

 

パシャン!

 

 

 

自分が出した泡のベールが落ち着くと、

真下にはイルカの群が泳いでいた!

 

広い海で同じ時間に同じ場所で、イルカと泳いでいるというこの奇跡的な状況は、

まさに私が思い描いていた夢の光景だった。

 

キュイーン

   キュイーン

 

海の中で聞くイルカの声はなんとも言えない、まるで子守唄のような安らぎと癒しを与えてくれた。

 

鳴き声だけが聞こえて、姿が見えないときはキョロキョロと海の中を見渡しイルカを探す。

 

どこから現れるかわからないというのがわずかに残っていた私の童心を擽る。

 

イルカが通り過ぎたら船に戻って、イルカの先回りをして海にエントリー。

これを何回か繰り返して移動しながらイルカと泳いだ。

 

泳ぎが苦手な人でも、ウェットスーツと浮きとガイドさんのサポートで、イルカを見ることができていた。(ウェットスーツを着ていると、浮く)

 

最後のエントリーでイルカの目をまじまじとみるチャンスがあった。

 

まるで私を見透かしているかのような、ピュアな眼差しで

 

〝もっと自由になっていいんだよ〜”と語りかけてきた。

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イルカは『愛・自由・遊び心』の象徴の動物だということを教えてもらい、

私が子供の頃からイルカに惹かれていた理由がここでわかったような気がした。

 

まさか、イルカからメッセージが飛んでくるとは驚いた。

 

 

 

 

お昼が近づき、イルカが捕食するために沖へ戻って行きはじめたところでドルフィンスイムはひと段落。

 

港に戻る前に船を止め、船の高いところからみんなで思いっきり海に飛び込んだ!

 

上を見上げればおっきな太陽!

 

お母さんのお腹の中にいるときを体が記憶しているのか、水の中は無条件にとてもリラックスできた。

 

ただ海に浮いているだけ

 

シンプルなことほど、都会の人間にとっては贅沢なことなのだ

 

私はこの最高に気持ちのいい、この環境を大切に噛み締め感謝の気持ちを海と太陽に伝えた。

 

大小関係なく自分の夢を叶えることで得られる、自信と幸福感

 

自然と戯れることで思い出す、自然体な私

 

『生きてる』を体感した。

 

ワイ島がまた1つ大切なことに気付かせてくれた。

 

コナコーヒー農園◆ハワイ島7日間 未来日記<3日目> - kana808kyasa’s blog

 

 

2019年4月12日〜4月18日

ワイ島7日間 変容の旅 開催!【募集終了】

次回は9月末〜10月を予定しています🌈

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